本の紹介【夜寝る前におすすめ!吉田篤弘さんの小説3選】

夜寝る前におすすめ!

温かくて優しい世界観が素敵な吉田篤弘さんの小説を紹介します。

子どもが寝た後、本が読みたいなあ。

だけど、ホラーや続きが気になる本はちょっと。。。

mamamikan<br>
mamamikan

そんなときは吉田篤弘さんの小説がおすすめだよ!

どの作品も優しい気持ちになれるから、夜寝る前にピッタリ!

こんな人におすすめ!

  • 夜寝る前に本を読みたい人
  • 寝る前に読む本が分からない人
  • 怖い夢を見たくない人

吉田篤弘さんとは

1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による著作とデザインの仕事を行っている。おもな小説作品に『フィンガーボウルの話のつづき』『つむじ風食堂の夜』『空ばかり見ていた』『それからはスープのことばかり考えて暮らした』『圏外へ』『パロール・ジュレと紙屑の都』『なにごともなく、晴天。』『うかんむりのこども』『電氣ホテル』など。新潮社著者プロフィールより

多くの作品を執筆され、多くの挿画・挿絵も吉田さんが描かれています。挿絵も味があって、優しくて素敵ですよ。

私の感覚ですが、ページに占める文字の割合が多くないし、ところどころに挿絵があるおかげで読んでいて苦になりません。夜寝る前に文字ビッシリ!だと読むのをやめようってなりますよね?

それが無しです。

おすすめ本①つむじ風食堂の夜

懐かしい町「月舟町」の十字路の角にある、ちょっと風変わりなつむじ風食堂。無口な店主、月舟アパートメントに住んでいる「雨降り先生」、古本屋の「デニーロの親方」、イルクーツクに行きたい果物屋主人、不思議な帽子屋・桜田さん、背の高い舞台女優・奈々津さん。食堂に集う人々が織りなす、懐かしくも清々しい物語。クラフト・エヴィング商會の物語作家による長編小説。筑摩書房ホームページより

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おすすめ度★★★★★

どこがおすすめ?

・ページ数が短く、あとがき入れても189ページ。

・一つ一つが短編だから、毎夜ごとに読んでも楽しめる。

・現実的な話でありながら、どこか懐かしく不思議な話が魅力的。

表題のつむじ風食堂には、人口降雨の研究をしている主人公や帽子屋の桜田さん、主人公と同じアパートに住む女優の奈々津さん等が通う。

他にも果物屋の青年や古道具屋のデニーロの親父、コーヒースタンドのタブラさん(エスプレーソ)等個性的で興味深い人たちも出てくる。

個性的で、変なものを売りつけられたりするけれど、どこか憎めない。悪い人が一人も出てこないので安心出来る。

「なんのおまじないです?」

あるとき訊いてみたら、

「こうするとオレンジに電球の灯が反映するでしょう?本を読むのにちょうどいいぐあいの淡い光になるんです」

なるほどたしかにオレンジ色の果皮はわずかな光を甘やかに反射し、自ら発光しているかのようにほのぼのと明るい。まるで、月そのものがごろんとしているように。

「果物屋一軒でもやっていれば、少しは明るくて安心でしょう?」

彼が深夜にまで店を開いている理由もそこにあった。本文P53より

以上は果物屋と主人公のやりとりの引用。やりとりが素敵で優しい気持ちになれること間違いなし(^^)/

つむじ風食堂は4部作で、すべて読むのもおすすめ!でも最初は”つむじ風食堂の夜”を読んでほしい。

①つむじ風食堂の夜

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②それからはスープのことばかり考えて暮らした


③レインコートを着た犬

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④つむじ風食堂と僕(番外編)


おすすめ本②おやすみ、東京

東京、午前一時。この街の人々は、自分たちが思っているよりはるかに、さまざまなところ、さまざまな場面で誰かとすれ違っている──映画会社で〈調達屋〉をしているミツキは、ある深夜、「果物のびわ」を午前九時までに探すよう頼まれた。今回もまた夜のタクシー〈ブラックバード〉の運転手松井に助けを求めたが……。それぞれが、やさしさ、淋しさ、記憶と夢を抱え、つながっていく。月に照らされた東京を舞台に、私たちは物語を生きる。幸福な長篇小説。角川春樹事務所ホームページより

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おすすめ度★★★★☆

どこがおすすめ?

・深夜時からはじまる物語。深夜に読むと感情移入できる

・一つ一つが短編だから、毎夜ごとに読んでも楽しめる。

・なによりコークハイが飲みたくなる!

びわ泥棒、調達屋、探偵、深夜のタクシー運転手がでてくる連続短編集。

夜に本を開いて小説の世界観とリンクさせながら読んでいくのがおすすめ。

コークハイの描写が秀逸で、ものすごく飲みたくなる(笑)

実際、口にした途端、それは確信に変わり、こんなにおいしい「飲みもの」を飲まずに過ごしていた自分を悔やみ、偶然、こうして出会えた幸運、さらに云えば、これからも折に触れてかならず飲んでいくことになるがろうという喜びに、頭の中がくるりと一回転したような快感がよぎった。

以上は調達屋のミツキがコークハイを最初に口にしたときの感想。

こんなにおいしい飲み物を飲まずにいた自分を悔やむほどの美味しさってどんなだろう?と想像すると楽しい(^^)/

コークハイの描写は、実際読んでみてください。飲みたくなりますよー

おすすめ本③月とコーヒー

喫茶店“ゴーゴリ”の甘くないケーキ。世界の果てのコインランドリーに通うトカゲ男。映写技師にサンドイッチを届ける夜の配達人。トランプから抜け出してきたジョーカー。赤い林檎に囲まれて青いインクをつくる青年。三人の年老いた泥棒、空から落ちてきた天使、終わりの風景が見える眼鏡―。忘れられたものと、世の中の隅の方にいる人たちのお話です。小箱の中にしまってあったとっておきのお話、24ピース。紀伊國屋書店ホームページより

おすすめ度★★★★☆

どこがおすすめ?

・24編の掌編(短編より短い)で読みやすい

・装丁、挿絵が可愛いい。プレゼントにもおすすめ

・不思議な話で寝る前にピッタリ

手のひらに収まるかわいいサイズ。表紙がザラっとしていて触り心地が良い感じ。

目次をみて気になるページから読んでも、大丈夫。

連作短編というより一つ一つ小作品が合わさった感じなので、少しずつ読み進めていくのもおすすめ。

2025年3月に続編”月とコーヒー デミタス”が発売されている。

↓記事はこちら

月とコーヒー – 徳間書店


寝る前は本をおともに

スマートフォンやテレビを見ると、夜寝つけないことありますよね?

そんなときは読書に限ります。

私は家族が寝静まった後、机のライトスタンドでオレンジ色に設定して紙の本を開く。

翌日も仕事や育児があるとたくさんのページは読めないから、自分のお気に入りのところだけ、一章だけ読む。なんてのもいいでしょう。

今回は、吉田篤弘さんの本を紹介しました。どれも読めばほっこり優しい気持ちになれる本ばかりです。

気になった本を読んでみてはいかがでしょうか(^^)/

ぜひ読まれた感想もお聞かせください。よろしくお願いします。

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